この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
ご本人からの相談後、依頼をいただきました。貨物自動車を運転している際(勤務中の事故)の交通事故の結果、被害者を死亡させてしまったとの嫌疑を受けている方で、ご相談時には、すでに逮捕されていました。ご本人は、早期の釈放を希望されていました。ご本人は、刑事裁判では、すぐに刑務所に行くことを避けたい、執行猶予付き判決にしてもらいたいとのご希望を有していました。
解決への流れ
結果として、勾留されることはなく、身柄拘束を受けることはないまま、刑事裁判を受けることになりました。刑事裁判の結果は、執行猶予付き判決が下され、ご依頼者のご希望に沿う結果となりました。
この件では、過重労働の結果、交通事故を起こしてしまったという主張を行いました。実際に、検察官から開示を受けた証拠を検討した結果、相当の過重労働をしていた事実が判明しました。刑事裁判では、ケースセオリーに基づいた証拠開示を行い、主張を行うことが重要であると実感した事件でした。この判決でも、相当の過重労働の事実を認め、この事情をご依頼者に有利に斟酌しました。その結果、執行猶予付き判決が下されました。交通事故の事件で、職業運転手の場合、比較的に重く処罰される傾向がある中で、執行猶予付き判決が下されたのは、ご依頼者の希望に沿った結果となりましたので、その点はよかったと感じています。