この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
ご依頼者さまは自転車で通勤中、交差点付近でバスに巻き込まれる交通事故に遭い、右膝を骨折する大けがを負いました。事故後の治療中にもかかわらず、加害者側の保険会社から治療費の打ち切りを打診され、ご依頼者さまは納得できずにいました。また、後遺障害等級の申請手続きにも不安を感じ、弁護士法人プロテクトスタンスへご相談されました。
解決への流れ
本件を担当した弁護士が、ご依頼者さまの主治医に治療の状況を確認すると、まだ治療の継続が必要との回答を得られました。加害者側の保険会社に主治医の回答を伝えて交渉した結果、治療費の支払い延長が認められました。ご依頼者さまは治療を続けたものの、負傷した右膝には「偽関節」という骨が完全につながらない状態と傷痕(瘢痕)が残りました。弁護士が後遺障害等級の申請を進めた結果、7級と12級が認められ、併合により6級の認定を受けることができました。保険会社との示談交渉では、損害賠償金として1,571万円が提示されましたが、弁護士の算定額との差が大きく、交渉は難航しました。しかし、弁護士の粘り強い交渉を経て2,100万円が支払われる内容で和解が成立し、500万円を超える増額に成功しました。
保険会社が提示する賠償金額は、独自の基準によるもので、法的に認められる水準よりも低いケースが大半です。増額を求めるには法的な知識と交渉力が必要となるため、専門家である弁護士に依頼することが重要です。また、治療費の支払い延長や後遺障害等級の申請手続きなど、交通事故に関する一連の対応を弁護士に任せられるため、ご依頼者さまは治療に集中できます。