この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
50代兼業主婦の女性Hさんは、普通乗用自動車を運転して公道を走行中、横断歩道にさしかかり、横断歩道を渡ろうとしていた歩行者がいたので横断歩道手前で自車を停車させたところ、後ろから走行してきた普通乗用自動車にノーブレーキで衝突される、という事故に遭いました。Hさんは、事故の翌々日に外科を受診して、頭部外傷、頸椎捻挫等の診断を受け、最初に受診した病院に約20カ月間に渡って通院し、症状固定となりました。事故から3年余り経過した後、後遺障害非該当の結果を受け、相手損保からも示談提案を受けた段階でご依頼いただきました。
解決への流れ
まずは、ご本人の希望を受け、後遺障害非該当、という結果に対し、異議申立をおこないました。異議申立に際し、診断書のみならず、診療録(いわゆるカルテ)も提出しました。その診療録の記載を引用して、左手のしびれの症状が事故の3日後から出現していたことを指摘したところ、この記載と指摘によって、左手のしびれ等の症状について、14級9号の認定を得ることができました。この認定結果を受けて、相手損保と交渉したところ、慰謝料や逸失利益については裁判を行った場合の基準と比較して若干減額されているものの、相当高額な休業損害が計上された示談案を引き出すことができたため、訴訟や交通事故紛争処理センター等に手続きを進めることなく、示談となりました。
交通事故に遭われて心身ともに大変な時ですので、保険会社への対応を含めて弁護士にお任せください。等級認定の異議申立ておいても豊富な実績を有しております。豊富な経験や認定事例から、等級認定実務を熟知していますので、どうぞご依頼ください。