この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
婚活パーティーで知り合った男性とお付き合いが始まってから、出来過ぎな位に話が進み、半年たった時点で、男性から「結婚してほしい、子供は二人くらい欲しいな」と言われ、その後新居を探しに回りました。また、お互いの両親へのあいさつも済ませていました。しかし、いきなり別れを切り出され、あざ笑うようにその場を立ち去ってしまいました。
解決への流れ
当然に結婚することを前提で話が進んでいたはずでしたが、相手方は「そのつもりは無かった」の一点張りでした。弁護士に相談し、婚約破棄・貞操権侵害を理由として慰謝料請求を行うこととしました。
婚約破棄が認められるためには婚約指輪を買ったか、式場を押さえたか、子どもの妊娠の有無、同棲の有無、結納したか…など、いくつもの要素が考慮されます。このケースではその要素をほとんど形式的には満たしていなかったですが、徹底的に裁判例を調べあげ、主張を尽くすことで、1審に敗訴しましたが、逆転勝訴判決を得ることができたケースです。その後、相手方は敗訴したにもかかわらず慰謝料を支払わなかったために、給与差押まで行うことになりました。