この事例の依頼主
60代 女性
相談前の状況
自動車ローンは全額完済していた平成25年式のワンボックスカーを所有していました。査定を取っていたところ80万円程の価値がありました。私は借金と無縁の生活をしていたつもりでしたが,過去に別れた元夫の住宅ローンの連帯保証人になっていました。元夫が返済を滞っていたみたいであり,私に1000万円超の一括請求がきました。私は年金暮らしのうえに障害をもつ子の面倒をみる必要があったので,とても返済はできそうにありませんでした。破産を考えましたが,障害をもつ子を施設に送り迎えするのに自動車の維持は必須でしたので,そこだけが不安でした。
解決への流れ
弁護士に相談して破産で進めることになりましたが,自由財産拡張により自動車の維持は認められました。
まず,破産の場合,ローン有の自動車については原則として維持を諦める必要があります。ローン有の自動車の維持を図るには任意整理を検討していくしかありません。ローン無の自動車については99万円以内の価値のものでしたら維持ができる可能性は高いです。99万円を超えても,査定価値-99万円の差額分を破産開始決定後の自分の収入から積立することができれば維持できる可能性があります。